こんにちは。うい(@uiuiuipot108081)です!
治療初期に受検が望ましい、数々の不妊検査。
子宮卵管造影検査
痛い?怖い?不妊治療で避けては通れない「子宮卵管造影検査」の真実
フーナーテスト
その不妊、相性が原因かも…?治療初期に受けたい「フーナーテスト」とは
私は幸いにも、これらの検査で引っかかることはありませんでした。しかしひと息つく間もなく、医師から次なる提案をされます。
医師
嗚呼。不妊治療に休みはないのか。
こんな人におすすめ
- 不妊治療中
- タイミング療法でなかなか授からない
- 「エンドトキシン検査」を控えている
- 「エンドトキシン検査」の体験記を読みたい
本記事にはPRが含まれます。あらかじめご了承ください。
「子宮内エンドトキシン検査」とは
突如耳にした「子宮内エンドトキシン検査」。
実はごく最近になり不妊医療界で注目され始めた検査だといいます。妊娠率を大きく左右しかねない不妊因子ということで、検査を実施する院が増えているのだとか。
そこで検査実施にあたり、どんな検査か予習してみました。
「エンドトキシン」とは
通常、子宮では頸管粘液(おりもの)が防護壁の役割を果たし、外部から細菌を防いでくれます。ですからグラム陰性桿菌が子宮内へ侵入することはほとんどありません。
しかし不妊治療では、エコー検査など子宮内に器具を入れる機会が多いですね。
はい、 そういうケースも稀にある …というわけです。
もちろん器具挿入に限ったことではありません。自己抵抗力の低下などさまざまな要因が考えられます。
もし細菌が侵入してしまったとしても、通常の細菌なら白血球などの作用で死滅します。
しかしグラム陰性桿菌に限っては、死滅した際に細胞膜成分が残り「エンドトキシン(毒素)」として残留してしまうのです。
「エンドトキシン」と不妊症の関連性
エンドトキシン検査では、子宮内エンドトキシンの濃度を測ることで判定します。
欧米の不妊研究で、体外受精治療成績との密接な関連性が認められて以来、不妊検査のひとつとして日本でも注目されるようになりました。
培養液中に存在するエンドトキシンは低濃度でもART成績に影響を及ぼすことを理解し、ARTの良好な妊娠予後を獲得するためには、培養液エンドトキシン濃度の測定が重要である。
引用:培養液とエンドトキシン
この研究では、一定の濃度以上が認められた場合に以下の弊害があるとされています。
- 受精卵が死滅する
- 子宮内炎症を引き起こす
- 着床不全の原因となる
- 射精精子が死滅する
- 卵管閉塞の原因となる
子宮内の炎症は、具体的に「子宮内膜炎」「卵管炎」「子宮付属器炎」「卵巣炎」などが考えられます。
こういった理由から、タイミング療法に限らず、人工授精や体外受精患者にとっても重要度の高い検査といえるでしょう。
「エンドトキシン」と妊娠率
先の論文にて、子宮内エンドトキシン濃度が陽性(1.1pg/ml以上)判定だった場合の妊娠率はこのように変化すると報告されています。
陽性判定の場合は7~8割の人が妊娠しない
しかし言い換えれば、2~3割の人は陽性でも妊娠するともいえます。
こういった背景から、この検査と不妊との関連性を疑問視する医師が多いのもまた事実です。頑なに導入を拒む院も少なくありません。
「エンドトキシン検査」の方法
エンドトキシン濃度は「月経血」から測ります。
子宮卵管造影検査と同じように子宮口からカテーテルを挿入し子宮内から直接、月経血を採取する流れです。
採取する血量はなんと シリンダー3~4本相当 にものぼるというから驚きですね。
「子宮内エンドトキシン検査」の注意事項
子宮内エンドトキシン検査は、ほかの検査と違いいくつか特筆すべき事項があります。
検査時期は「月経期」に限る
方法で解説したように、子宮内エンドトキシン検査ではたくさんの血を必要とします。
そのことから来院時期は” 月経血がもっとも多いタイミング “でなければなりません。一般的には「月経開始後2~3日目」が目安です。
事前に医師へ検査を所望しておき、月経開始が確認できしだい予約を入れましょう。
検査前はタンポンの使用を避ける
スムーズな検査のため、私たちにもできることがあります。
生理用品にはナプキンとタンポンがありますが、子宮内エンドトキシン検査前に限っては、普段タンポンを使っている人でも必ず「ナプキン」を使用してください。
タンポンは子宮から膣にあたる部分の月経血を吸収します。ナプキン以上に吸収率がいいため、場合によっては検体が採取できなくなる恐れがあるからです。
また検査後にあてる予備のナプキンも持参すると安心ですね。
治療周期は妊活ができない
子宮内エンドトキシン検査最大の特徴にして 最大のネック が、こちら。
治療周期はいかなる場合においても 妊活が不可 となる
もちろん検査結果が陰性なら、妊活は継続できます。しかしひとたび陽性判定が出れば治療は免れません。
治療は内服によりおこないますが、薬剤の特性上、投与中にもし妊娠した場合は胎児に悪影響が及ぶため避妊を徹底する必要があります。
一般的には1周期の治療を経て、次周期から妊活が再開できます。ただし血中濃度が著しく高かった場合は2~3周期にわたり治療を必要とすることもあります。
検査をする以上は1周期以上のお休みを覚悟したうえで臨むといいでしょう。
「子宮内エンドトキシン検査」後の治療の流れ
覚悟を決めて子宮内エンドトキシン検査へ臨んだ私。ところがここで、予想もしない展開が起きました。
\ 検査不可 /
理由はひとつ、「月経血量不足」です。
医師と相談した結果、周期を変えても私の血量では検査が難しいと。そこで医師が下した結論はこちらです。
医師
私と同じように血量が足りず検査ができない人は珍しくないのだといいます。
その場合は 陽性判定が出た と仮定し、すみやかに治療を開始するのが一般的です。
治療で体に悪影響は及ばないため、万全の状態で妊活に進むためのステップというわけですね!
①抗生物質を服用する
エンドトキシン陽性の治療には「抗生物質」を服用します。抗生物質は体に害がないため、結果がわからない状態で服用しても問題ありません。
エンドトキシン陽性の治療に使われる代表的な抗生物質一覧はこちら。
- クラリス(マクロライド系)
- ジスロマック(マクロライド系)
- ビブラマイシン(テトラサイクリン系)
- クラビット(ニューキノロン系)
私は写真のビブラマイシン錠100mgを処方されました。
いずれも「悪心」や「発疹」「嘔吐」「食欲不振」等の副作用があります。症状がみられた場合は服用を中止し、すみやかに医師へ相談をしましょう。
飲み合わせに気をつけたいもの
抗生物質にはいくつか注意したい飲み合わせが存在します。
そこで、妊活中の女性が特に注意したい飲み合わせを並べてみました。
- カルシウム経口剤
- アルミニウム
- マグネシウム製剤経口剤
- 鉄剤
妊活のお供として代表的な「葉酸サプリ」にも、一部含有されていることがあります。
私が服用中のプレミンは見事に該当の栄養素を網羅していたため、一時服用をお休みしました。
②再検査で陰転化を確認する
私のように月経血量不足により検査不可のケースを除き、一般的には陽性判定後の再検査により「陰性」に転じると妊活を再開できます。
なお一度の治療で陰転化がみられなかった場合は、次周期以降も抗生物質の投与により経過を診る流れが主流です。
おわりに
子宮内エンドトキシン検査ができず、こうして1周期にわたり妊活をお休みした私。
しかし今になってみれば、一時的といえど妊活から離れられたのはメリットもあったと思っています。
どちらに転んでも悪いことはありません。ぜひ一度、検査してみてはいかがでしょうか?
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