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不妊症に効く栄養素「ビタミンD」は葉酸サプリだけでは足りない?

こんにちは。うい(@uiuiuipot108081)です!

不妊症の改善や、妊娠しやすい体づくりにはある特定の栄養素が不可欠です。

まず第一に、「葉酸」。

葉酸サプリ「プレミン」のパッケージ

厚生労働省から妊活中の女性が摂取すべきと奨励されたことで、広く知られるようになりました。

私も普段から葉酸サプリ「プレミン」を飲んでいるよ!

次いで重要な栄養素として近年注目されるのが、本記事の主題「ビタミンD」です。

ここでは、ビタミンDの不妊症に対する効能や摂取目安量など広く特集していきます。

こんな人におすすめ

  • 不妊治療中
  • 葉酸サプリを服用している
  • 妊娠の可能性を高めたい
  • 生理痛に悩んでいる
MEMO

本記事にはPRが含まれます。あらかじめご了承ください。

妊活中に摂取したい栄養素「ビタミンD」とは

卵黄

ビタミンDは、人体で生成することのできる栄養素のひとつです。

ビタミンD生成のしくみ

皮膚に紫外線を浴びることで自動生成される。直射日光下にいることで、ほとんどの人が摂取目安量の一部を得ているといわれる。

そんな身近な栄養素が、不妊症と関連深いの?

近年になり、ビタミンDは研究論文にて生殖活動において重要な役割をになと証明されました。

ビタミンDの生殖機能における重要性を支持する研究成果が報告されており、生殖年齢におけるビタミンD栄養の重要性に対する認識を高める必要があるといえる。

引用:ビタミンDと生殖機能

その根拠を見ていきましょう。

「ビタミンD」の効果・効能

ビタミンDは、不妊症に対し以下のような効能を示すといわれています。

卵巣機能の改善

ビタミンDには、卵巣のあらゆる機能を改善するはたらきがあります。

AMH…?テストステロン…?
①AMH値の上昇

AMHは、卵巣内にどれほどの卵胞が残っているかをあらわす指標です。

「AMH」とは

この先どれほど妊娠が望めるのかを示す「卵巣予備能」のこと。アンチミューラリアンホルモン(または抗ミュラー管ホルモン)の略称。

卵巣の中の原始卵胞(AMH)が少なくなると、卵巣機能の低下が疑われます。この改善に効果的な栄養素がビタミンDです。

先に挙げた論文の一部を引用すれば、

ヒトAMH遺伝子のプロモーターにはダイレクトリピート3型のビタミンD応答配列と推定される領域が見いだされており1α,25(OH)2D3依存的なAMH転写活性の上昇が確認されている。従って、AMHはビタミンDの応答遺伝子であると考えられる。

引用:ビタミンDと生殖機能

少し難しい記述ですが、要は「ビタミンDとAMH値には相関関係がある」ということです。

また、限定的にしろビタミンDの内服にてAMH値が上昇したという記述も論文中にあります。似た効果のある漢方薬「柴苓湯さいれいとう」とセットで服用が望ましいです。

この先の妊活プランに欠かせない指標「AMH」。改善するに越したことはないよね!
②テストステロン値の低下

テストステロンは男性ホルモンの一種です。男性だけでなく、女性にも存在します。

「テストステロン」とは

アンドロゲンに属するステロイドホルモン。「筋肉増大」「骨格の発達」などに作用する。

引用:Wikipedia「テストステロン

体の発育に重要な栄養素ですが、これが一定以上あると不妊因子(排卵障害)となります。また多嚢胞性たのうほうせい卵巣症候群(PCOS)の引き金にもなるため、治療が必要です。

ビタミンDは、このテストステロン値を正常に戻す作用をすることが明らかとなっています。

PCOSへのビタミンD補充やビタミンD誘導体の投与により、インスリン抵抗性の改善、血清テストステロン濃度の低下などが報告されていることから、これらの作用がPCOSの改善に有益な効果をもたらすと考えられる。

引用:ビタミンDと生殖機能

着床率の向上

ビタミンDは不妊症改善のほか、妊娠の確率を上げる効果も期待できます。具体的には「着床率の向上」です。

ビタミンDは妊娠にも重要である。ビタミンDが子宮内膜に発現する受精卵の着床に必要な遺伝子HOXA10の発現を誘導することが明らかにされており、妊娠の成立にもビタミンDが重要な働きを担うことがわかる。

引用:ビタミンDと生殖機能

論文中には、体外受精患者を対象に検証した研究結果も引用されています。

血中のビタミンD濃度を基準としたところビタミンD欠乏群の妊娠率が低かった、とあります。

「ビタミンD欠乏群」とは

ビタミンDを十分に摂取した研究対象(非欠乏群)の対義語。ビタミンDが不足している患者。

タイミング療法はもちろん、人工授精(AIH)体外受精(IVF)においても着床率は重要なポイント。そのため治療の過程で処方されることがあります。

月経困難症の改善

これまでとは異なる単一論文にビタミンDを摂取することにより月経困難が改善したという報告もあります。

「月経困難症」とは

月経痛(生理痛)が強く、日常生活に支障をきたす場合を「月経困難症」といいます。腹痛や腰痛が強いため鎮痛剤が必要であるとか、仕事ができないような場合は月経困難症といってよいでしょう。

引用:茶屋町レディースクリニック心斎橋

月経困難症を認める患者をビタミンD摂取群と非摂取群に分けて比較検証したところ、月経期に以下のような違いがみられました。

摂取群鎮痛剤は服用せず
非摂取群頻繁に鎮痛剤を服用

つまり、ビタミンDを摂取していた患者は月経困難症を発症しなかったことになります。

どういう理屈なの?

これには、ビタミンDに、生理痛を起こす「炎症性サイトカイン」の作用を抑制する効果があるとする見方が有力です。

ただし現状では、医学的に認められるまでに至っていません。

ともあれ、ビタミンDが生殖活動に高い効果をもたらすのは間違いなさそうだね!

「ビタミンD」の摂取目安量

葉酸サプリには、一部ビタミンDが含まれる商品もあります。

私の服用する「プレミン」はどうだろう?
プレミンの成分表

引用:葉酸サプリ プレミン

葉酸400μg
カルシウム250mg
5mg
マグネシウム100mg
亜鉛3mg
ビタミンC45mg
ビタミンD7μg
ビタミンB11.3mg
ビタミンB21.5mg
ビタミンB61.4mg
ビタミンB122.8μg
パントテン酸2mg
ナイアシン3.5mg
ビオチン50μg

対して、成人女性の1日の摂取目安量は以下のとおりです。

摂取目安量(μg)
30~49歳5.5
妊婦7.0

引用:健康長寿ネット

こう見ると、プレミンの含有量である「7.0μg」は基準を満たしているように思われますが、これは誤った認識です。

先の論文では、ビタミンD濃度充足の基準値を以下のように設定しています。

25~30μg/日

つまり不妊症を抱える女性が、改善を目的とするには1日あたり「25μg」がひとつの目安といえます。

葉酸サプリだけじゃおぎないきれていないのかな…?

不妊症患者のビタミンD不足量の実態

とはいえ、ビタミンDは日常生活でも摂取する機会の多い栄養素です。

厚生労働省によれば、日本人は1日あたり平均して「7.5μg」は摂取しているといわれています。


参考
平成27年「国民健康・栄養調査」厚生労働省

そうなると、実際に足りていない量はどのくらいなんだろう?

葉酸サプリを服用する女性を基準とし、1日あたりの不足分を計算してみました。

理想摂取量25μg
平均摂取量-7.5μg
葉酸サプリ含有量-7.0μg
不足量10.5μg

私たちに足りないビタミンD量は、1日あたり「10.5μg」がひとつの目安といえますね!

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「ビタミンD」の効率的な摂取方法

そうはいっても、プラス10.5μgを満たすのはなかなか難しいと言わざるを得ません。

ですからこの「残10.5μg」は、何らかの手段で意識的に摂る必要があります。そこでここでは、おすすめの摂取方法を2つご紹介します。

妊娠を目指すなら、今日から早速取り入れていこう!

①食品から摂取する

ランチ

やはり何といっても「食事」で必要量を満たすのが一番の理想です。

まずは、ビタミンDを多く含有する食品からおさらいしていきます。おもに魚類や魚介類によく含まれ、キノコ類や卵といった食品でも摂取が可能です。

魚類

鮭の切り身

  • サンマ
  • イワシ
  • うなぎ
  • しらす
  • あんこう

魚介類

いくら

  • すじこ
  • 数の子
  • いくら
  • たらこ

キノコ類

椎茸

  • きくらげ
  • 干し椎茸

卵類

生卵

  • 鶏卵(卵黄)
  • うずら卵

②サプリメントから摂取する

挙げた食品のうち、卵類以外はどれも100g単位で不足分を補充できる含有量です。

でも、毎日の食卓に並べるのは難しそう…

そこで頼りにしたいのは「サプリメント」です。ここでは、私厳選のサプリメントを2つご紹介します。

注意

併用するサプリメントによっては、特定の栄養素が過剰摂取になるリスクもあります。必ず服用中のサプリメントの栄養成分表示を確認するか、医師へ相談してください。

MSS「D5000ミセル」

D5000ミセルのパッケージ(表)
D5000ミセルの成分表
メーカー株式会社MSS
商品名D5000ミセル
販売価格3,500円(税抜)
内容量30粒(1粒/日)
ビタミンD含有量145μg

クリニックで処方してもらえる「D5000ミセル」。MSS製の” 医療機関専売品 “です。

一般人が通販で購入することはできず、医療機関を通して処方されます。その分含有量は 絶大

1日分のビタミンD含有量「145μg

実に不足分の 14倍 ものビタミンDを一度に摂取できる計算です。

えっ…。ちょ、これ本当に大丈夫なの?

しかしこれさえ服用すれば、ビタミンDに限っては日頃の食生活に気を遣わなくてもいいことになります。医師から直々の処方ですし、安心感も違いますね。

クリニック発行の「専用識別キー」があれば、オンラインショップで継続購入も可能です。

まずはかかりつけのクリニックへ確認してみよう!

ネイチャーメイド「スーパービタミンD」

メーカー大塚製薬株式会社
商品名スーパービタミンD
内容量90粒(1粒/日)
ビタミンD含有量25μg

かかりつけのクリニックにMSSサプリメントの取扱いがなかったり、医師へ尋ねるのが億劫おっくうなら通販で手に入るサプリメントも選択肢になります。

ネイチャーメイドの「スーパービタミンD」は、含有量と価格のバランスが取れたいいサプリメントです。

1日分のビタミンD含有量「25μg

D5000ミセルに比較すると見劣りしますが、不足分(10.5μg)を大きく上回るばかりか、不妊症の改善に必要な摂取量をぴったりと満たしていることがわかります。

た、たしかに…!

コスパも良好で、無理なく続けられそうですね!

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おわりに

プレミンとD5000ミセル

もはや、葉酸サプリだけ服用していれば安心とはいえない状況です。

食事やサプリメントを上手に組み合わせつつ、不妊症の改善に努めていけたらいいですね。

一緒に頑張ろうね!

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