その不妊、相性が原因かも…？治療初期に受けたい「フーナーテスト」とは

こんにちは。うい（@uiuiuipot108081）です！

不妊には、さまざまな原因が存在します。

ですから、治療では多種多様な検査をおこないながら” 不妊因子 “を特定し、進める必要があります。

その検査のひとつが「フーナーテスト」。子宮卵管造影検査と同じく重要度の高い検査です。

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ここでは私の経験をふまえつつ「フーナーテスト」を広く特集していきます。あなたの治療や、心構えとしてぜひお役立てください。

「フーナーテスト」とは

聞き慣れない検査名「フーナーテスト」。

しかし万が一、この検査で陽性判定が出ると体外受精へステップアップを余儀なくされるというのですから、無視できない問題です。

この検査で判定できる要素はずばり、 子宮と精子の相性 となります。

「フーナーテスト」の目的

フーナーテストでは、以下３つの視点から子宮と精子の相性を判断します。

頸管粘液が十分に分泌されているか

不妊因子のひとつに「頸管けいかん因子」というものがあります。

しかし何らかの原因で頸管粘液の分泌が不十分になることがあります。これを「頸管粘液不全」といいます。

すると良好な精子ですら膣内へ侵入しにくくなってしまい、妊娠の可能性が下がります。

子宮口や頸管の狭窄は器械的に受胎を妨害するものであり又外子宮口の位置、子宮膣部の形状等も亦受胎に關係があります。特に頸管加答兒があつて粘稠なる分泌物が之を境塞してゐるやうな塲合は、一層精絲の通過を妨害し且精絲の生活力を傷害して受胎は困難となります。

引用：不妊症の原因と治療

特に子宮頸管に炎症がある人や、排卵誘発剤（クロミッド）を長期服用した場合に起こりやすい症状です。

抗精子抗体がないか

頸管因子のもうひとつが「抗精子抗体こうせいしこうたい（精子免疫異常）」です。

採血で数値に異常がなく、精子の状態が問題ないにも関わらずなかなか妊娠しないケースではこの抗精子抗体が疑われます。

抗精子抗体が陽性の場合、タイミング療法はおろか人工授精の期待値も薄くなります。

元気な精子が一定数存在するか

精子の運動量および数は頸管因子・抗精子抗体を診断する基準として重要です。

頸管因子があると膣内に元気な精子は少なくなります。また抗精子抗体があれば、精子は早い段階で死滅していきます。

ですからフーナーテストでは、” 元気な精子の確認できた数 “により判定が下されます。

「フーナーテスト」の流れ

次に、私が実際に受けた流れに沿って「フーナーテスト」の検査方法を見ていきます。

①タイミング後12時間以内に受診する

フーナーテストでは検査を受けるまでに” タイムリミット “が存在します。

精子の寿命は「約36～48時間」です。しかし抗精子抗体があると、それより早い段階で寿命が尽きていきます。

正確性を高める狙いからも、夫婦のタイミングから一定時間内に検査が必須です。

検査日時から逆算し、半日以内にタイミングを取れるよう調整してください。

②内診台で検査を受ける

検査の方法はいたってシンプル。子宮口の頸管粘液を注射器で採取し、顕微鏡で精子を確認します。

受検者側としては普段のエコー検査と変わりないですし、子宮卵管造影検査と違い子宮口で採取するだけなので痛みもありません。

また精子の運動率をはかる以上、採取後すぐに顕微鏡で確認されるのもポイント。

判定が出るまでの時間は、クリニックにもよりますがおおむね「15～30分以内」というところのようです。

③当日中に検査結果の報告を受ける

フーナーテストの結果は、「元気な精子の数」に応じて以下３段階で判定されます。

不良の場合は頸管因子の疑いがあり、抗精子抗体が陽性である可能性が高まります。

なお、私は二重マルに近い「良好」判定が出たということでした。診察室へ入室したとたん、院長が満面の笑みをたたえながら腕でマルを作っていました…。

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「フーナーテスト」の注意点

妊娠を目指すうえで致命的な「頸管けいかん因子」の判定ができる、画期的なフーナーテスト。しかし残念ながら「不良」判定が出てしまうケースもあります。

そんなときも、むやみに落ち込む心配はありません。その理由を今から解説します。

検査の信用度が低い

実はこのフーナーテスト、決して信用度の高い検査ではないといわれています。

フーナーテストは未だに検査方法や判定基準が明確化されておらず、ヨーロッパやアメリカの生殖学会では「不妊症のスクリーニング検査として推奨されていない」という実態があります。

精子の状況ひとつとっても、時と場合・体調等に応じて非常に変動性が高いです。

こんな報告もある以上、結果を100パーセント信じるのはリスクもあります。あくまで妊娠精度を高める判断材料のひとつ、と考えましょう。

初期に実施が望ましい

とはいえ著いちじるしい異常がみられた場合は、即座に不妊治療の方向性を改める必要性も出てきます。そのことから治療初期の実施が望ましい検査といえます。

もし通うクリニックにフーナーテストがなければ、医師へ相談してみるのも手です。

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おわりに

子宮卵管造影検査がハードルの高い検査だったので、ついフーナーテストも身構えてしまいましたが、実際に体験してみたら何てことはありませんでした。

エコー検査の延長で気軽に受けられる検査です。

広い意味でいえば信用性に欠ける検査といえど、数多くのクリニックが採用することには” 意味 “があります。不妊の原因を探るためにも、ぜひトライしてみてくださいね。

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