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【採卵周期・後編】初めての採卵。手術日の流れと受精、凍結の結果

こんにちは。うい(@uiuiuipot108081)です!

いよいよ、不妊治療の最終ステップ「体外受精」へと挑戦する決断をした私。

ステップ3「体外受精・顕微授精」

体外受精には採卵移植の2つのフェーズが存在し、まずは受精卵を確保するための「採卵」へと歩を進めていくことになります。

初めての「採卵」体験記・前編はこちら
【採卵周期・前編】初めての体外受精に臨む私が、私へ贈るエッセイ

上の記事で念入りに準備をおこない、とうとう採卵日当日がやってきました!

行ってらっしゃい!

行ってきます!!

私の妊活ステータス

  • 30代前半
  • 妊活歴2年以上
  • 不妊治療歴1年以上
  • 専門院のタイミング試行5回以上
  • 専門院のAIH試行1回

採卵当日の流れと結果と、私の心境

覚悟を決めたとはいえ、恐怖がないといえばウソになります。

最後、あとに引けないタイミングになりSNSで手術宣言をすると、予想を遥かに超える応援がいただけました。これがどれだけ、私に勇気を与えたことか…。

この後押しを胸に、しっかりとした足取りでクリニックへ向かいました。

9:00
来院
10:00
手術室へ入室
10:40
手術終了
11:15
採卵報告
11:30
軽食
13:00
退院診察
13:30
担当医師による報告

私にもう怖いものはない!かかってこーい!!

「9:00」来院

受付開始間もない時間であることや、前回看護士から「今のところは1番目」と聞いていたこともあり、てっきりトップバッターだと思い込んでいた私。

バッター

しかし手術室からもっとも近いベッドへ案内されると、壁を通して声が聴こえたのです。

○○さ~ん。聴こえますか~?

看護士

どうやら手術を終え、全身麻酔中の患者に呼び掛けているようす。

こんなに早い時間帯から手術しているんだ…!

手術がいよいよ現実味を帯びてきて、緊張が抑えられなくなってきました。

手術前の最終準備

ネームホルダー、手術着、帽子など

2番目の人が手術室で叫び声をあげており、その声にすくみ上がりながら準備を進めます。

  • 手術着
  • 手術帽
  • ネームホルダー
  • ビニール袋

全身麻酔なので下着はいっさい身につけないまま手術着を着用し、ネームホルダーには診察カードを入れます。

ビニール袋には、術後の出血にそなえて生理ナプキンショーツを。

「10:00」手術室へ入室

手術5分前にお手洗いを促され、ベッドへ戻るとすぐに声がかかりました。

ういさん。手術室へご案内しますね~

看護士

さあ、採卵スタートです!

  1. 採血
  2. 麻酔
  3. 覚醒

①採血

手術室

イメージ画像

手術室には、いつもの内診台より大がかりな手術台が用意されていました。

脚を広げてそれぞれ輪の中に入れ、横になるとほぼ仰向けの状態になります。脚が動かないよう、バンドでがっちりと固定されました。

身体のセッティングが済んだら左腕から静脈をとり、卵巣の状態を見る採血からおこなっていきます。

不妊治療では「採血」がとても大切
不妊治療の血液検査で調べる項目と、結果でわかること・治療総まとめ

採血後は針を変えずに、そのまま麻酔薬を入れる点滴へと繋がれました。

ここまで終えたあと右腕で血圧を測ったのですが、案の定高い数値で…。

かなり緊張してますね~(笑)

看護士

看護士さんに少し笑われてしまいました。

(いや緊張しないわけないですって!)

②麻酔

麻酔薬(点滴)

医師が入室して間もなく、看護士より 運命の一言 がありました。

麻酔入れていきますね~

看護士

おお神よ…我をまm

視界がチカチカし、まぶたがスーッと重くなったのを覚えています。

③覚醒

覚醒する意識のイメージ図

次に意識がうっすらと覚醒したときには、まだ 手術中 でした。

不思議な感覚です。意識は確かにあるのに、身体は眠っています。遠くで医師と看護士が「注射針の太さ」について話すのが聴こえました。

周囲に耳を傾けているうち、意識は再び奥底へ沈んでいったようでした。

「10:40」手術終了

ういさ~ん!! …よく眠ってるわ~(笑)

看護士

何度も声をかけられていたのかもしれません。

やっと意識が戻っても、身体はまだ眠っているみたいです。看護士に介助されながら身を起こすと、手術は完全に終わり医師も退室しているようでした。

下半身には生理ショーツが当てられており、看護士に支えてもらいながらリカバリー室へ。

ベッドでしばらく眠る…

リカバリー室のベッド

ベッドで横になったまま落ちてゆく意識のなかで、私は気づいてしまいました。

(今、何時なんだろう…)

体験談を記事にする以上、手術時間はマストです。

手術室に時計はないし、アクセサリー禁止のため腕時計もつけていません。時間を確認するすべはベッド脇、バッグのなかにある スマホ 一択です。

全身全霊の力を入れて身体を起こし、「10:40」の数字を見た瞬間眠りに落ちました。

MEMO
私の半分は根性でできています。

「11:15」採卵報告

ベッドに入ってから30分後、ようやく意識が覚醒しました。身体には点滴や、さまざまな器具が取り付けられているようです。

ういさん。お目覚めですか?^^

培養士

スマホで夫に手術完了の報告を入れていると、培養士が顔を出しました。

「培養士」とは
胚培養士はいばいようしまたは生殖補助医療せいしょくほじょいりょう胚培養士。大学病院や産婦人科の医師の指導のもと、顕微授精や体外授精などの生殖補助医療を行うことを業務とする医療技術者である。

引用:Wikipedia「胚培養士

採卵の結果報告と、受精方法の決定

このタイミングで培養士から報告を受ける項目は、以下の3つです。

  • 採卵数
  • 精液所見
  • 受精方法

私の採卵数は、結果「12個」ということでした。予想値を上回る好成績だと思います。

初回であること、採卵数が多いこと、精液の所見などもろもろを加味し、今回の受精方法は「スプリット法」をとることに決まりました。

「split法」とは
採卵した卵子を半分ずつ、体外受精(IVF)と顕微授精(ICSI)で受精させる方法。たとえば12個であれば6:6の割合である。

IVFとICSIの違いやメリット、スプリット法についてはこちらの記事がわかりやすいです。

参考 受精(検査・治療)はらメディカルクリニック

「11:30」軽食

点滴を持ちながらお手洗いを済ませ、ベッドへ戻ると軽食が用意されていました。

  • お水
  • ゼリー飲料
  • 痛み止め

当日0時から一切の飲食を禁止されていた身体には、骨のずいまで染み渡るようでした。

ところで痛み止めを見て思い出したのですが、術後は痛みを一切感じていないことに気づきました。全身麻酔は術後の痛みがキツイと読んだことがあるので、これはうれしい誤算です。

「13:00」退院診察

そろそろ同じ景色にも飽きてきたころ、看護士より「退院診察」に呼ばれました。

見慣れた内診台に腰かけ、エコー検査で異常がないかどうか確認します。このとき、止血のため膣に入れていたガーゼを抜くのですが…。

トイレットペーパー

どんだけ長いねん。

医師が引っ張るたび、ガーゼが出てくる出てくるwうーん、人体の神秘。

「13:30」担当医師による報告

内診が終わってから医師と対面でお話したとき、 驚きの事実 が発覚しました。

実は、手術中に急遽「フラッシュ採卵」法へ切り替えたの

理事長

このとき医師から受けた説明と、あとで自分で調べた情報をまとめるとこのとおりです。

「フラッシュ採卵」とは
一般的な採卵方法である「単独吸引法」と異なり、卵胞のなかに培養液を逆注入し、卵胞内を洗浄(かき混ぜ)のうえ再度吸引する方法。

始めに単独吸引法で3つ採った際、すべてに卵子が入っていなかったのだそうです。このとき医師は「嫌な予感がした」と言います。

卵胞の壁に卵子がくっついており、卵胞液を吸引しても剥がれないのでは

そこで急遽、フラッシュ採卵法へチェンジ。

準備をしていなかったこと、単独吸引法より手間がかかることもあり、当初の予定時間「10分間」を大幅に上回る 40分間 の採卵となったのでした。

(術中に注射針の話題が聴こえたのはこのわけか…)

単独吸引法で継続した場合、採卵数が「0個」であってもおかしくなかったとのこと。

医師の機転に感謝 、ですm(_ _)m

かかった費用
採卵・受精操作代、全身麻酔代、フラッシュ採卵代、薬代あわせて「約35万円」かかりました。あぁ…。

OHSS(卵巣過剰刺激症候群)の予防とケア

体外受精でもっとも懸念される最大の副作用が、「卵巣過剰刺激症候群」です。

排卵誘発剤で過剰に刺激されることで卵巣がふくれ上がり、お腹や胸に水がたまるなどの症状が起こることをいう。別名「OHSS」。重症例では、腎不全や血栓症など様々な合併症を引き起こすことがある。

引用:厚生労働省「卵巣過剰刺激症候群(OHSS)

体外受精では多量の排卵誘発剤を用いますので、ほぼ全例で軽度に発症します。

  • 腹部の膨満感
  • 腹部の不快感
  • 腹部の痛み
  • 体重増加
  • 全身のむくみ など

軽度であれば安静に過ごすことで回復しますが、「食事ができない」「痛みがひどい」等があればすぐさま医師に相談するのが賢明です。

私はフラッシュ採卵による腫れの程度も大きいことから、次周期は1回お休みとなりました。

移植は次の次の周期以降、ってことだね!
MEMO
OHSSの多くは術後1週間~生理ごろまでに回復します。

採卵後の受精~培養~凍結報告

改めて、私の採卵数と受精方法についておさらいしておきます。

受精方法
体外(IVF) 顕微(ICSI)
採卵数 6個 6個

これより数日間かけ、以下の3ステップを経て振るいにかけられていくことになります。

  1. 受精
  2. 初期胚しょきはい凍結
  3. 胚盤胞はいばんほう凍結

2、または3の段階で基準値に達したもののみ凍結し、移植できる権利が与えられるわけです。

私のたまごたち…がんばって!!

①受精報告

まずは採卵翌日、受精操作後の正常受精個数の報告があります。

受精方法
体外(IVF) 顕微(ICSI)
採卵数 6個 6個
受精 0個 3個

………!?!?

目を疑いました。えっ?12個中、 たった3個 だけ?

受精障害の可能性

厳密にいうと、採卵した卵子のうち少なくない数が未成熟卵でした。

受精方法
体外(IVF) 顕微(ICSI)
採卵数 6個 6個
成熟卵 3個 4個
受精 0個 3個

いやいやだとしても、IVFの受精率0%はおかしい。一般的に70~80%で受精する方法ですよ?

これは、やっぱり……
ええ。 受精障害 の可能性が濃厚です

培養士

受精障害

引用:仙台ARTクリニック

「受精障害」とは
精子が卵子のなかに入れなかったり、卵子が精子の存在に気づけなかったりして受精できないこと。現代医療では事前に受精障害の有無を判定することはできず、実際に体外受精(IVF)をして初めてわかる障害である。
参考 受精障害ってなあに?仙台ARTクリニック

これまで自然妊娠が望めなかったわけは、これにあったのでしょうか?

すべてICSIにしておけば…と悔いる気持ちもなくはないですが、やらないとわからなかったことです。体外受精は治療と検査を兼ねる、という意味がわかった気がします。

2回目があるなら、すべて「顕微授精ICSI)」でおこないましょう

培養士

②初期胚凍結報告

採卵から3日後、初期胚しょきはい(分割胚)の凍結報告です。

受精方法
体外(IVF) 顕微(ICSI)
採卵数 6個 6個
成熟卵 3個 4個
受精 0個 3個
初期胚凍結 1個

残念だけど、1個凍結できただけマシか…

初期胚のグレード分け

受精卵は時間をかけて細胞分割していき、状態によりグレード分けがなされます。

初期胚のグレード

引用:はなおかIVFクリニック品川

凍結基準

  • 3日目で6~8分割
  • グレード3以上
注意
クリニックによりグレードの基準や、判定方法が異なる場合があります。

辛うじて凍結できた初期胚は「グレード3」。良好胚とはいえず、1・2に比べて妊娠率は低いです。

なお、凍結できなかった初期胚2個はいずれも「グレード4」。ただしそこから胚盤胞へ至る可能性もなくはないため、そのまま培養を続けるとのことでした。

1個でいいから、胚盤胞へ到達して欲しい…!

③胚盤胞凍結報告

採卵から5~6日後の胚盤胞はいばんほう凍結報告が最後となります。

受精方法
体外(IVF) 顕微(ICSI)
採卵数 6個 6個
成熟卵 3個 4個
受精 0個 3個
初期胚凍結 1個
胚盤胞凍結 0個

くー、残念…!

初期胚が胚盤胞に至る確率は一般的に50%程度といわれており、グレード4の初期胚では約20%程度に落ちるのだそう。

狭き門であることは重々承知していましたが、うーん…。

やっぱり悔しい…!

初期胚および胚盤胞の妊娠率

初期胚より圧倒的に妊娠率が高い胚盤胞は、採卵周期の 最終目標地点 です。

私が参考にした両角レディースクリニックでは、初期胚・胚盤胞それぞれの妊娠実績(34歳以下)を以下のとおり公表しています。

初期胚 32.3%
胚盤胞 57.1%
全体 54.1%

引用:両角レディースクリニック「診療実績

参考 診療実績両角レディースクリニック

おわりに

不妊治療はうまくいくことのほうが珍しい。わかってはいたものの、改めて痛感しました。

ここで落ち込むことはいくらだってできますが、それでは前に進めません。わかったことも多いので、次の採卵の可能性に向けて夫婦で「課題」を列挙しました。

次の採卵の課題

  • すべて顕微授精(ICSI)とする
  • 禁欲期間を4~5日に調整する
  • 来院間際に採精する

いつも夫側に問題がないのをいいことに、準備をおろそかにしてしまったところがあります。次回があるなら、万全の状態で持参したいです。

とはいえ、今は大事な大事な初期胚1つの移植に向けて、心と身体を休ませようと思います。

お疲れさま。いろいろわかったから、前進できたね^^

うん…!

続けて「凍結胚移植」体験記も読む
【移植周期】顕微授精(ICSI)後の胚移植。結果で学んだ大事なこと

初めての「採卵」体験記・前編を読み直す
【採卵周期・前編】初めての体外受精に臨む私が、私へ贈るエッセイ

採卵周期の費用総額
約59万円でした。助成金は、移植まで一連の流れが済んでから申請していきます。

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2 COMMENTS

ちゃこ

全く同じ病院で同じ周期?で採卵しました。
私も今周期お休みです。
同じくグレード3を一つだけ次周期で移植します。
どこかで会ってるかもしれないですね!

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うい

ちゃこさん、コメントありがとうございます。

わあ。同じクリニックなんですね!しかも治療の進捗も同じくらいなんて、何だか心強いです(^^)
私は一足先に移植周期を終えました。
移植の記事もUPいたしましたので、流れなど、ぜひ予習ついでにご覧いただけますと幸いです!

一緒に頑張りましょうね。

返信する

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