こんにちは。うい(@uiuiuipot108081)です!
突然ですが、私の夫は体がすごく固いです。前屈しても指先が膝のあたりまでしか届かないレベルで、この異常な固さが災いしてスポーツでよくケガをします。
日頃から体を柔軟に動かす習慣を身につけるのが理想ですが、実は生来、膝が弱い体質です。近所を少しランニングするだけで膝が火照り、念入りにアイシングする必要があるほど。
それだけでなく、定期的に膝やかかとに違和感を訴え、整形外科へかかることも。医師曰く体の固さが原因で姿勢が歪み、負荷がかかっているのが原因ではないかと診断されています。
日常生活に支障が出るとあっては、妻としても黙って見過ごせません。そんなある日、ふと名案が浮かびました。
実は私、ホットヨガ歴3年弱の生粋のヨギーニ。ただ私の通うホットヨガスタジオLAVAは女性限定スタジオが主体なため、選択肢に挙がっていませんでした。
でも世の中には、男性でも通えるヨガスタジオはごまんとあります。そこでいつしかポストに入っていたチラシを思い出し、夫に相談をしたところ快諾があったので、体験レッスンの予約を済ませていました。
そしてこの度、ついに体験レッスンの当日を迎えることとなります。
もくじ
「イルチブレインヨガ」って、いったい何者?
今回、私たちが体験に行ったヨガスタジオは、その名を「イルチブレインヨガ」といいます。
私は初めて耳にしたヨガで、事前知識なくして受講したわけですが、実は世間をかなり賑わせているヨガなのだとか。…そう、多くは悪い意味で。
東洋医学と脳科学に基づいた新しいヨガ
まずはイルチブレインヨガの基礎からおさらいしてみましょう。
イルチブレインヨガは、東洋医学と脳科学に基づいて開発された新しいタイプのヨガです。「丹田」といわれる部位を中心に鍛えるヨガで、エネルギーを体へ満たして健康になるテーマのもと、運営されています。
丹田というのは、東洋医学における関元穴に相当し、位置的にはへそ下3寸にあたるといわれています。要は、下腹のあたりです。
東洋医学と近代的脳科学を融合させ、以下の5段階に沿ったトレーニングをおこないます。
- 脳を目覚めさせる
- 脳を柔軟にする
- 脳を浄化する
- 脳を統合する
- 脳の主になる
だいぶいい感じにカルトチックになってきましたが…、まずは次に進みます。
日本では2006年から20年来の実績
私は初めて耳にしたヨガではあるものの、実は長年の実績を持つ老舗ヨガスタジオとなります。
イルチブレインヨガ(ILCHI Brain Yoga)は、1985年に李承憲(イ・スンホン、通称イルチ・リー Ilchi Lee)が始めた韓国の心身トレーニングメソッドである。ダンことイルチブレインヨガは、2009年時点で9つの国に1221のセンターがあり、190万人が学んだと主張している。日本には1997年に進出、2006年からフランチャイズ展開し、ダンヨガや「子ども脳教育」の教室を展開した。2017円時点のダンワールドジャパンの代表取締役は周載玄、25都道府県に100か所のスタジオがある。
引用:Wikipedia「イルチブレインヨガ」
これにあるように、30年以上前に韓国で発祥、20年以上前に日本で展開されるようになりました。現在では全国に延べ100店舗以上のスタジオを構えるという、華々しい実績が読み取れます。
ホットヨガスタジオLAVAは今でこそ全国に400店舗以上の展開がありますが、運営歴としてはイルチブレインヨガの方が格上です。その間に廃業することなく今も存続しているのですから、会員が離れぬ秘密があるのでしょう。これには期待がふくらみます。
プラスアルファの個人サポートが特徴
イルチブレインヨガのレッスンスケジュールを見ると、まず浮かぶ疑問があります。
ホットヨガスタジオLAVAは60分のクラスが7回前後/日ありますが、イルチブレインヨガは70分のクラスが2回/日。週末は1回限りのケースも多いです。
また2回ある日も、うち1つのクラスが「上級会員限定」等の縛りがあるなど、総じてレッスン数が少ない印象があります。しかしこの疑問は、レッスン前のカウンセリング時点でインストラクターより解説がありました。
IR
なるほど…。しかしサポートの頻度がどの程度か確証がないのは、割とリスキーでは…。
ともあれ概要が頭に入ったところで、改めて体験レッスン当日の流れを振り返っていきたいと思います!
イルチブレインヨガ体験当日の流れ
イルチブレインヨガの体験レッスンの所要時間は、おおむね2時間前後の長丁場です。
前後のカウンセリングや着替えの時間も込みなので、レッスン自体の時間は1時間強といったところ。私たちが体験レッスンを受講した当日の流れは、以下のとおりでした。
- STEP.1カウンセリング(30分)カウンセリングシートをもとにインストラクターと対話します。
- STEP.2ヨガレッスン(70分)着替え後、他の会員たちと一緒にレッスンをおこないます。
- STEP.3アフターカウンセリング(20分)レッスン終了後、インストラクターと質疑応答や、料金体系の説明があります。
- STEP.4体験費用の支払い(10分)更衣室で着替えてから、体験費用を支払って終了です。
希望があれば領収証の発行も依頼できます。
一般クラスレッスンの流れ
イルチブレインヨガには複数のクラスが展開されていますが、この日はもっともベーシックな「一般クラス」でした。他の会員たちとともに受講をすることになります。
一般クラスレッスンの流れは以下のとおりです。なお、記憶を辿ったものなので正確性に欠けることや、スタジオごとに内容が異なる可能性があることは念頭に置いてください。
- 会員同士で輪を囲い、丹田(下腹)を叩く
- 順に1から10まで数字を数えながら叩くルーチンを3周繰り返す
- 腹式呼吸を同様に2周繰り返す
- ペアになり前屈して一人ずつ背中と脚を叩く
- 人差し指と中指を大きく動かしながら呼吸法
- 片腕を伸ばして天井に上げ、脇腹を伸ばす
- 目を瞑り腰を落として膝を小刻みに上下運動(フリフリ瞑想)
- マット上で仰向けになり腸マッサージ(腹式呼吸)
- (腰上げで腹式呼吸)
- 首を回しながらゆるやかに呼吸
- 前屈してお尻を左右に振る
- 首を左右に振りながら丹田(下腹)を叩く
- 仰向けになり片足を反対方向へ伸ばしてねじる
- あぐらになり手のひら同士を近づける
- 全身(肩、脚、顔)を撫でてほぐす
インストラクターがこまめに気にかけてくれたり、熱心にサポートをしてくれるので、安心感はありますね。
レッスンの中で、特徴的と感じたものについて以下で詳しく解説します。
①会員同士で輪を囲い、丹田(下腹)を叩く
レッスン開始してすぐ、インストラクターと会員全員で輪になるよう指示があります。この日は開始時点で私たち夫婦含め6人、途中参加1人で、インストラクターも入れて計8人で輪を囲いました。
そして丹田(下腹)を両拳(こぶし)で叩くよう教わります。これには体を活性化させる狙いがあるようですが、当然ながら普通に痛いです。
IR
手加減しながら続けますが、周囲からは「ボカスカ」殴るような音が聴こえます。これ、本当に大丈夫なの…?初っ端から一気に不安な気持ちになりました。
しかも、ひたすらに長い。一人ずつ10まで数え、それを3周。永遠に感じます。
⑦目を瞑り腰を落として膝を小刻みに上下運動(フリフリ瞑想)
カウンセリングで「特徴的」と教わっていた動きです。立ったまま、腰を落として膝を上下にバウンドさせる動きをひたすらに繰り返します。
BGMが流れているなか、目を瞑って繰り返すと確かに瞑想効果はあります。しかしかなりハードな瞑想で、体の疲労はなかなかのもの。
⑧マット上で仰向けになり腸マッサージ(腹式呼吸)
イルチブレインヨガでは、マットの貸出があります。前述のフリフリ瞑想中に、インストラクターが個々の足元へコンパクトなマットを拡げてくれていました。
ふと気づくと、私のマットの横に女性スタッフが座ってスタンバイしています。私が寝転がると、すぐに腸のマッサージを始めました。
周囲を見やると、皆は脚を上げながらトレーニングを続けています。「あれ?私だけ違う?」と思いましたが、これは個人サポートの一環なのだとか。必要に応じて、レッスン中にもこのような特別プログラムが組まれるそうです。
皆がマット上のトレーニングを繰り返すなか、ただひたすら腸マッサージが続いた私。始めは気持ちいいと感じましたが、次第に苦しくなってきます。
さすがに音を上げようとしたところで、ようやくマットエクササイズ終了。腸マッサージからも解放されました。長かった……。
ふと横を見やると、先ほどの女性スタッフは忽然と姿を消していました。えっ、まさか…?
⑫首を左右に振りながら丹田(下腹)を叩く
⑦のフリフリ瞑想に通じますが、今度は首を左右に振りながら丹田を叩く運動です。
照明が落とされ、大音量のBGMが流れるなか目を瞑り、腰を屈め、揃って首を左右に振りながら下腹を叩き続けます。まさに狂気としか言いようのない図です。
しかもこれがまた、長いんですよね…。お腹も叩き過ぎて痛いし。「まだ?まだ?」とパチパチ目を開けていると、それに気づいたインストラクターが近づいてきました。
IR
は、は~~~い…。うっ…ぐすっ…。
⑭あぐらになり手のひら同士を近づける
体を大きく動かすエクササイズを終え、クーリングも兼ねたトレーニングに移ります。
あぐらになって胸の前で手のひらを合わせ、そこから離したり近づけたりして意識を集中させます。これは瞑想によく使われる手法で、LAVAでも親しんでいたので抵抗はありませんでした。
何も知らない人が初めて実践すると、びっくりするかも…?
イルチブレインヨガの率直な疑問・感想
レッスン後のアフターカウンセリングも終え、スタジオを後にしたところで、夫と改めて感想を言い合いました。おおむね、抱いた印象に大差はありませんでした。
設備が物足りない
これは私の意見ですが、ホットヨガスタジオLAVAに比較して圧倒的に設備が物足りません。ビルの1フロアに構えるこじんまりとした規模であるのは全く問題ないですが、間取りの至る所に問題が…。
男女の更衣室は真隣りに位置していて、扉を開けたらカーテンもなく更衣スペースですよ?
中で裸になっているときに別の会員が扉を開けたら、スタジオに丸見えですよ?たまたま男性更衣室に入ろうとしていた人がいたら、確実に直視ですよ。ちょっと問題ありすぎでしょう…。
とりあえずカギをかけて着替えていたら、案の定ノックをされ、
会員(60代)
会員(60代)
いやそう言われましても構造的にカギが付いていましてですね…。
しかもその女性が更衣室へ入ってくるとき、男性更衣室の前でインストラクターと夫が立ち話をしていたんですよ。いや見えっから。もー、冷や冷やものですよ。なぜ着替えにこうも神経を遣わねばならぬのか。
更には更衣室内にロッカーなるものは存在せず、皆荷物を床に直置き。防犯面は大丈夫なの…?
ヨガではなく「呼吸式健康法」
先のレッスンの流れを見てもわかると思いますが、ヨガらしい動きはお情け程度です。
ホットヨガスタジオLAVAのヨガも、厳密には本来のヨガとは異なるといわれてはいますが、それにしてもイルチブレインヨガは冠名に「ヨガ」とあるのが疑問に思うほど、かけ離れています。
じっくりと体を動かす、本来のヨガのイメージと真逆といってもいいです。
叩いたり、振ったり、レッスン中は常に慌しく動きます。思いのほか体育会系で、もはや「イルチブレインエクササイズ」とか変更した方がいいのでは…?と感じるほど。
なぜ頑なにヨガを名乗ろうとするのか、甚だ疑問に思います。
料金体系が怪しい&疑問が多い
アフターカウンセリングになり料金体系の解説がありましたが、いやー、怪しさMAXですハイ。
参考 料金についてイルチブレインヨガ基本の月会費は週2回制限有で12,000円、通い放題で15,000円とあります。LAVAより少々割高ですが、まだ許容範囲です。注目したいのは、向こう数年間の会費を一括で支払うと大きな割引があるという点。
たとえば5年分を一括で支払えば、1カ月換算とすると8,000円程度で通える計算になります。1カ月単位の月会費が15,000円ですから、7,000円オフ。もはや半額です。
それだけではありません。公式のページには記載がありませんが、私が受け取ったプライスリストには「GOLD会員」なるものが存在し、一生通い続けられる権利に相当するそう。
一生って…。そもそもそれだけの期間、御社が存続できる保証はあるんですか…?
しかしイルチブレインヨガはこのGOLD会員を推しに推していて、クラススケジュールを見ても「GOLD会員限定」のレッスンがちらほら。インストラクターからも、強くおすすめされました。
IR
真実は定かではないですが、もし真実なら、きっと洗脳の被害者なのでしょう…。
会社が倒産した際の補償や、払い込み済の会費の返金等は契約時の規約にあるのだとは思いますが、「一生分」と謳われてしまうと難しい問題ですよね。期間で按分もできないですし、損する未来しか見えない…。
とまあ、ツッコミどころ満載の料金体系で不信感MAXになった私たちは、感謝の気持ちだけ伝えてその場を後にしました。
おわりに
レッスンの内容はなかなか特徴的ではあるものの、体はよく伸び、短時間の運動成果としては悪くないと思っています。ただ運営母体の不信感から、契約するには値しないものと結論づけました。
とはいえヨガ自体はお気に召した様子の夫。また近々、夫婦で道場破りといきたいと思います。
夫
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